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2月の芝生は休眠期
2月の芝生は冬の寒さで生育が止まります。
そのため水やりや施肥などのお手入れはほぼ全くしません。
ただし徐々に暖かくなる2月下旬~3月にかけて更新作業を行います。
更新作業とは?
芝生の更新作業とは、芝生の土壌を耕したり穴をあけたり、目土したりすること。
芝生は一度土壌表面に形成されると芝生の下の土壌を耕したりすることが難しいです。
サッチ層と呼ばれる芝生の葉の層ができます。
サッチ層は水をはじく性質があるため
土壌が固まって芝生が元気に生育するために必要な酸素や水分、
栄養分が根からとりにくくなってしまいます。
そうならないために行う作業全般を更新作業と言います
サッチングで枯れ芝や雑草を取り除く
冬の間に枯れた芝や雑草が残っていると、病害虫の発生源になるため早めに除去しましょう。
サッチングとは芝生に堆積した枯れた葉や根芝刈り後の刈りカスなどの「サッチ」を取り除く作業です。
サッチングの手順は
芝刈り→サッチング→芝刈り→目土
で行います。
サッチング手順①まず芝刈り機で去年までの芝生の枯れ葉を刈る
芝刈り機の刃の高さを通常よりも低く設定して、枯れた芝生の葉を刈り取ります。
この時軸刈りになっても大丈夫です!むしろ軸刈りくらいにしちゃいましょう!
サッチング手順②サッチを掻き出す
サッチを根元から掻き出します。
手動で行う場合は熊手や専用の道具をお勧めします。
広いお庭の場合は電動の芝刈り機やサッチングマシンを使うことをお勧めします。
- 天候に注意する
サッチングは雨天や風が強い日に行うと、芝生にダメージを与える可能性があります。
晴天で気温が10℃以上になる日を選んで行いましょう。
- 芝生にダメージを与えないようにする
サッチングを行う際は芝生の根を傷つけないように注意しましょう。
サッチングマシンを使用する場合は、サッチを取りすぎないように気を付けます
サッチング手順③再度芝刈り
サッチングをすると芝生が起き上がるので再度芝刈りをしてきれいに整えます。
最初の芝刈りを省いてもいいですが、前後2回やった方がサッチング作業が楽です。
サッチング手順④目土をする
芝生の葉が隠れない程度に目土(砂)をします。
この時不陸修正も一緒にする場合は少し厚めにすると平らな土壌になります。
目土で芝生の根を保護し、密度を高める
サッチングをした後の目土は、芝生の根を保護し芝生の密度を高めるために行う作業です。
目土には、以下の2つの目的があります。
- 芝生の根を保護する
サッチングによって剥き出しになった芝生の根を土や砂で覆うことで乾燥や寒さの被害から守ります。
- 芝生の密度を高める
目土によって土壌の表面を平らにすることで、芝生の密度が高まります。
目土に使用する材料は、土や砂、ピートモスなどがあります。
土は保水性と通気性に優れているため芝生に適しています。
砂は、水はけを良くするために使用します。
ピートモスは、保水性と保肥性に優れているため芝生の生育を促進するために使用します。
ただしピートモスはコガネムシが寄ってくるのであまりお勧めはしません。
目土の厚さは、3~5mm程度が適切です。
目土を入れすぎると芝生が枯れる原因になるため注意しましょう。
2月の芝生の管理まとめ
2月は主にサッチングのみ。ですが寒い地域の場合は早すぎる可能性があります。
3月でも問題はないので焦らず気温を見て判断しましょう。
サッチングと目土は芝生の健康を維持するために欠かせない作業です。
上記のポイントを参考に適切な時期と方法でサッチングと目土を行い美しい芝生を保ちましょう。